Business Report
IKKの最前線を知る
IKKが「変える」こと
「結婚式」から(EG)
「エンターテインメント空間へ」/新感動ウェディング
常識にとらわれない新しい結婚式を。IKKは常に新しいブライダルの形を追求している。その代表的な例として「新感動プロジェクト」がある。2019年ごろ、結婚式の進行の形式が40年前から大きく変わっていないことに疑問を持ち始めていたスタッフたちにより始動したこのプロジェクト。コンセプト、演出、空間において参加したすべての人が心を奪われるような結婚式づくりが検討された。具体的には、新郎新婦への丁寧なヒアリングのもと結婚式のテーマや方向性を定め、そこに合わせた空間コーディネートや料理が準備され、さらにエンターテイメントの要素を取り入れた新しい演出が行われた。たくさんの仕掛けが施されることで「ワクワク」が増え、会場にいるすべての人がその高揚感を共有し合える時間が生まれている。ゲストの緊張感がほどき、より自然に祝いの席を楽しめる新感動ウェディング。プロジェクトメンバーによってさらなる進化が模索されている。
パークPFI方式を活用した
地方創生
これまで日本各地で行政と連携し、地域の活性化に取り組んで来たIKK。過去にも広島県広島市や愛知県岡崎市との連携を経た出店を通じて、新しい街づくりの一端を担ってきた。そんなIKKの次なる地域活性のへの挑戦の地となっているのが、日本三名園のひとつ、茨城県水戸市の偕楽園だ。2020年、水戸市は偕楽園のより一層の活性化を目指すべく県内初の「Park-PFI制度※」を活用した園内の一部地区の整備事業者を公募した。「日本を代表する通年観光地」「県民の豊かな生活を実感させる公園」を実現していきたいという県の想いに賛同し、IKKも出店希望者として応募、IKKを構成員とするグループが整備事業者に選ばれた。2023年にオープンした「The 迎賓館 偕楽園 別邸」は豊かな緑に調和した施設で、レストラン・カフェとしての利用や、ブライダルやパーティーもできる場所。訪れた人が偕楽園の魅力・価値を満喫できる「おもてなし空間」を演出している。水戸の新しい地域活性化の拠点として、さらなるにぎわいの創出に挑む。
社員の成長・
社員の挑戦/IKKアカデミー
IKKでは人財育成において「『場』を与える」ことを徹底している。挑戦する場所を用意し、自身を高めようとする士気を支える。人が成長する場づくりに会社として取り組んでいる。その代表的な取り組みのひとつに「IKKアカデミー」がある。IKKアカデミーとはIKK自身が運営する社内の教育基幹で、2020年に「一般社団法人IKKアカデミー」という形で始動した。対象はIKKに所属する若手~幹部の全社員。年齢や部門の枠を超えて、自分が望む講義や研修に参加することができる。講義の内容は、マネジメント研修やチームビルディング、キャリアデザイン、ウエディングプランナーの価値、IT活用などと幅広い。講義・研修設計の根底にあるのは、立ち上げ時に掲げられた「IKKという枠組みを超え、どこに行っても通用する立派な社会人を輩出する」という想い。その想いが表すとおり、スキルアップのみならず「人」としての成長も促すアカデミーとなっている。
新たな業界で
グローバルカンパニーへ
IKKはこれまで「ブライダル」で社会に感動を届けてきた。これからは全く違う分野や領域で感動を届けることを目指している。2021年にホールディングス化を実施し、各事業を子会社化。ホールディングス会社がグループ全体最適で事業会社を支えることで、事業会社がそれぞれのマーケットと向き合える体制へと強化した。ホールディングス化と同時に新規事業の立ち上げや海外進出も加速。フォト事業のAmbihone株式会社が設立され、翌年には支店が出店されたほか、インドネシアでの婚礼プロデュース事業の拡大など、従来の枠を超えたビジネスが続々と始まっている。「一人ひとりが愛と情熱を持って、つながり 挑戦し、お客さまがあこがれるグローバルカンパニーになる」というVISION2042の達成に向けて、IKKの挑戦はさらに続く。